あの山この沢

雪の早戸川瀬戸の沢(雪渓歩き)

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下部の滝群


流れも積雪の下になってくる

沢は雪渓状になってくる

雪の斜面から滝を越す

側壁をトラバース

つららがきれい

ここも雪の上を歩くだけ

上部トイ状滝

どこでも歩ける

二股から本流の左股

二股からの右股

左股流れの最後

雪崩の跡(デブリ)

左股最上部(積雪1m 以上)

三峰尾根(積雪70センチ)

コースタイム
丹沢観光センター→(15分)伝道→(20分)瀬戸の沢出合755m(40分)一面雪渓状850m
(25分)トイ状滝→(35分)二股1100m(5分)谷が雪で完全に埋まる1200m
(40分)稜線1350m(瀬戸の頭と太礼の頭の中間)(10分)瀬戸の頭手前下降点1360m
(30分)コル1225m(10分)大滝への分岐1170m(13分)鹿柵入口1100m
(22分)瀬戸の沢出合→(30分)観光センター

2001年3月10日
☆丹沢観光センターまでは、まだ早朝は側壁からの湧き水が凍結している所もある。
☆観光センターから70〜100m先の車止めまでは除雪されてないので、車の轍が凍結し、ノーマルタイヤだと無理。ほとんどの車がスリップしている。
★伝道まではほとんど雪は融けている。
★円山木沢出合から右岸通しの道は北側斜面になるのでまだ積雪が深い。
瀬戸の沢出合までは大滝までのハイキング道(水平道)を通って、途中から釣り師達が下る道を下降すればよい。下降点は明瞭(雪はない)。この下降点の先で木橋を渡って、木立に赤テープが2か所瀬戸の沢下降点と記されているが、これは藪の中の強引な下降となる(冬は見通しがよいが)。
★瀬戸の沢へはゴム長の場合流れの浅瀬を渡ればよいが、先程の下降点から忠実に踏み跡をたどれば早戸川本流に丸木が渡してあるので、濡れないで渡れる。
瀬戸の沢に入るとしばらくは薄氷の張った岩の積み重なりを抜けるのに苦労する。但し、沢に慣れていればアイゼンがいるほどではない。(水しぶき対策を考えるとゴム長で十分)。
★夏場であればすべての滝が濡れながら快適に登れるが、水流近くはほとんど薄氷が張っているのでゴム長ではちょっと無理。リッジの上もしっかり着雪しているからとりつくのは簡単だし、側壁の雪の斜面(先日の雨のせいでしっかりしまっていた)の上を適当に歩き楽に突破できた。
★瀬戸の沢は沢床の左岸か右岸はほとんど河岸段丘状に平坦になっているので、夏場でも水流に接することなく遡行することもできるぐらいの沢である。夏場は下降に使える沢である。これが、雪渓状の谷歩きができる理由でもある。
★標高850mぐらいから所々流れが雪渓に覆われてくる。雪渓の上を適当に歩けばぐんぐん高度を稼げる。流れのうえの積雪は50センチ以上はあり、まだ踏み抜きの心配はなさそう。
★二股は、本流の左股は流れが出ていたが、右股は完全に雪に覆われていた。
左股に入っても流れはすぐに雪渓に覆い尽くされてくる。しかし、雪も氷化してきて、アイスバーン状となる。夏場には感じないのに、ゴム長で来たので滑ったらかなり下まで止まりそうもない急斜面に感じる。
最後のツメはゴム長では無理と判断し側面の疎林帯に逃げたが、傾斜はもっと急になり、露岩が凍っていたので、次の一歩がなかなか踏み出せない(樹林の間隔が遠い)。アイスパイルのピックでステップを切って爪先の足場を作り、ピックに頼ってなんとか登り切れた。
丹沢山から宮ヶ瀬までの稜線(丹沢三峰)は、この間約1か月半だれも通ってなさそう。
★先週までは、人の歩いてない所は深々と埋まっていたので、今回もそのつもりでアイゼンを持参しなかった事が悔やまれる。
夏道通しの下降点は、夏にはあまり感じないがはるか下まで(瀬戸の沢の二俣まで)見下ろせる斜面のトラバースがあり、アイゼン無しではほとんど絶望的なので、ロープを出して斜め懸垂で痩せ尾根にたどり着く。この痩せ尾根は小規模だが雪庇ができていた。稜線より100mぐらい下ってくると、氷化した雪もゆるみ、ゴム長の踵でもステップが切れるようになる。
★痩せたコルを過ぎると、石楠花の群生地だが今は完全に雪の下。
石楠花群生の台地からの急下降もザレが雪の下であっと言う間に大滝・瀬戸の沢分岐。
石楠花群生の台地からの下降は、いちばん左側からと、覚えておかないと迷いやすいので注意。
★分岐からはこの季節でも藪こぎとなる。一度右手に小尾根が分岐するが左にとる。
★鹿柵の中に入り少し左に進むと、尾根を真っ直ぐに下る仕事道がある。
この下降路については「大滝沢」のページを参照。

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