あの山この沢

早戸川本谷沢
本谷沢と大滝沢の中間尾根の下降

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大滝沢出合上部の小滝

小岩の河原が続く、
傾斜はあまりない

10mナメ滝

右側はぬめっている、
左の方が簡単

最初の二俣を右へ

8mナメ滝

小規模なゴルジュ帯

上部10m下部6m

傾斜は緩い

次の二俣を左へ

右俣はすぐにガレになる

最後の滝場

5月中旬の雪渓末端

雪渓は150m続く

ツメは稜線まで広大なガレ

棚沢ノ頭方面

不動ノ峰を過ぎて丹沢山

向こうに見える丘状の
ピークから左へ下降

下降点の目印はこの標識

下降を初めて稜線を
振り返る

しばらくはフキの群生地

背丈の低い熊笹帯を
過ぎると下草はなくなる

右手に露岩帯が
谷状をなす

痩せた尾根

最後は急傾斜

コースタイム
丹沢観光センター600m(45分)雷平810m(25分)大滝沢出合930m
(45分)10mナメ滝1120m(15分)小ゴルジュ帯1200〜1240m
(30分)二股1280m(5分)雪渓末端1340m(12分)雪渓最上部1420m
(15分)最後の二股1540m(15分)稜線(縦走路不動ノ峰の直ぐ下)1590m
(5分)不動の峰1615m(3分)避難小屋1550m(2分)下降点1540m
(20分)ブナの大木1310m(25分)大滝沢出合→(20分)雷平
(25分)伝道→(15分)丹沢観光センター

2001年5月19日、6月9日
早戸川の本谷は、「早戸の大滝」手前で大滝沢を左に分けると傾斜が増すが、しばらくは岩の重なる河原歩き。
★上の写真にある滝場で水に濡れる程度で、ほとんどは河原歩きで稜線に抜ける。
はじめに現れる10mナメ滝は簡単そうだが、右側は安易に取りつくとぬめっていて危険。慎重にホールドを探す。左側は最下部から階段状を登り、バンド状を落口へ。
小規模なゴルジュ状をなす滝場も難しくはない。ただし、どこもぬめっている。
★頭上からハイカーの声や鈴の音が聞こえ始めると、稜線が見えてくる。どこを登っても稜線直下までガラ場だが、最後の二俣は正面の左俣にとると、少しガレを登って右の小尾根に取りつける。左の小尾根に取りつくと不動ノ峰に登り詰めそう だ。
★勾配の急な小尾根を枝に掴まりながら5分も登れば、棚沢ノ頭と不動ノ峰の鞍部の不動ノ峰寄りの登り道に飛び出す。
★縦走路のど真ん中に出るので、下降路の選択が難しい。車の回収のための一般コースのみでの下降を選ぶなら、蛭ヶ岳方面よりは丹沢山経由の方が登り返しが少ないが、かなり疲れる。
★伝道までの下降所要時間
 
1.大滝沢と本谷沢との中間尾根経由 約1時間50分
 2.本谷沢と中ノ沢との中間尾根経由 
約2時間10分
 3.瀬戸沢の頭から瀬戸沢出合経由  
約3時間
登り着いた所からわずかの上りで不動ノ峰。下り始めると、右手に不動ノ峰避難小屋(休憩所)。
ここを過ぎて少し下り始めると一面熊笹帯の草原状の丘になるが、ここに写真のような道標が立っている。ここから左に落ち込むだたっ広い尾根が続いている。道標(中間尾根の表示があるわけではない)を目安に縦走路から左折する。右にこの道標を見たら、左手の灌木をじっくり見ると色あせた赤布が何か所か掛かっている。
やや広めの尾根を外さないように下る。フキの群生地をあちこち見ながら10分も下ると、下草のない樹林帯となる。 ブナがきれいだ。このあたりまでは、所々に赤テープがある。
傾斜が緩み尾根幅が広がると、直進方向が崖状になるが、ここまで来ると7〜8m行き過ぎ。手前に直径1mを越すブナの大木があるが、そばにも直径80cmぐらいのブナが3本あるのを目安にしよう。このブナの大木のところで、左手の斜面状の尾根に進路を変える。
★ここでもし尾根に忠実に直進急下降して行っても、大滝沢の大滝落口そのものに降り立つことができる(こちらが正規のルートのようだ)。
泥っぽい斜面はすぐに岩混じりの急斜面になる。右手に大きな露岩帯が谷を形成し始めたらルートを間違えていない。
★なおも尾根は幅広いが、左手方向に尾根が派生しても右手の露岩帯を離れないように下る。
★尾根が急に狭くなり左右とも切れ落ちるようになると、今まで左の本谷沢の水音だけだったものが右手(大滝沢側)からも聞こえてくるようになる。
★下降しきると大滝沢出合だが、最後だけ藪っぽくなる。
★このコースを登りに使うと、
参考タイム 大滝沢出合→(1時間10分)ブナの大木→(40分)稜線

本谷沢と中ノ沢の中間尾根は、中間部に広大なカヤトの草原があり、早戸川を取り巻く周囲の山々からも顕著に見ることができるが、大雪が降った今冬、雪原が麓の津久井町鳥屋(とや)あたりから見ると白馬が飛び跳ねている形に見えることが朝日新聞にも取り上げられ、そのうち通称「白馬尾根」と言われるようになったようだ。
★白馬尾根には明瞭な道があり、下降点さえ間違えなければ、稜線から一気に雷平に下れる。
★下降点は、鬼ケ岩の頭からほんの少し鬼ケ岩方向に下り始める所、右手の植生保護柵が切れた所に白テープやピンクテープがある。
「鬼ケ岩沢」のページを参照
参考タイム 不動ノ峰→(10分)棚沢ノ頭→(12分)鬼ケ岩ノ頭→(1分)白馬尾根下降点→(10分)草原→(この間ずうっと草原、景色を楽しみながら下る)(15分)倒れた鹿柵を入る→(20分)上の鹿柵出口→(2分)2か所目の鹿柵出口→(30秒)雷平

★丹沢山からの下降は「大滝沢」のページを参照。
参考タイム  不動の峰1615m(5分)避難小屋1580m(25分)丹沢山1567m(17分)瀬戸沢ノ頭1375m(1分)大滝への下降点→(20分)瀬戸沢出合下降への分岐1200m(18分)最初の鹿柵1070m(25分)瀬戸沢出合795m(25分)丹沢観光センター

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