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今週初め待望の雪が降ったので、ビーコン捜索の練習も兼ね、今日は久々に神ノ川流域に行ってきました。予想通り北丹沢はすっかり雪山でした。
神ノ川ヒュッテ付近で積雪20cmぐらい、ゲートから先の神ノ川林道は完全アイスバーン、東海自然歩道の吊橋入口より先は除雪もされていません。
孫右衛門谷の滝が完全結氷しているのではないかと思って行ってみました。上部の滝F4で氷瀑となっているのがかすかに見えるのですが、元々水量の少ない沢なのでそこで凍ってしまって、F4から下流は氷瀑にならずツララ程度の乾燥した滝になってしまっていました。
ついでに矢駄沢右俣に入ってみました。本流はさすがに水量が多いですが、右俣は半分凍っていました。F1,2段20mの大滝も凍ってはいるのですが、予想ほどの氷瀑とはならずここもツララ程度の乾燥した滝でした。
神ノ川ヒュッテから犬越路に向かうと、ヒュッテ奥からは40cmぐらいの積雪のところもある上、降雪から1週間も経つのに丹沢では珍しく日陰はサラサラ雪です。
この後、ずっと上部のガレの押出しとなっている雪原で、HPで知り合った山友たちとビーコン捜索の練習をしました。持ち寄ったビーコンは、1.MAMMUT Pulse Barryvox、2.TRACKER DTS、3.ORTVOX F1-Focus、4.PIEPS Freeride の4台。アナログ、デジタルの表現は適当でないこと、アンテナ本数による区別のほうが理解しやすいことなどを伝え、ビーコン電波の特性を全機種で確認、それぞれの機種での捜索をみっちり訓練しました。やはり1.が発見が早いけれど、4.も慣れればそれほどの差は出ない。いずれも最後のピンポイント捜索では十字法に習熟するしかない。どの機種を持つにしろ自分のビーコンに徹底的に慣れることが大切だと理解できたと思います。単独が主の人たちだから真剣そのものでした。
余談ですが、私が所属する山岳会は、極度のアルコール依存による意識朦朧の常態化・知的蒙昧・精神的幼稚な未開の野蛮・狂気乱舞の会(-_-;)で、このように真面目に講習ができる集団でないのが残念です。
一般的に集団山行しかしない人たちの多くは、他人の物を借りればいいという安易な気持ちで使い方も分からずじまいの装備を携行してるようですが、これは集団依存の弊害でしょう。借物ビーコンを持って行く人と雪山に一緒に行っても、相手を発見してあげることはできても自分が発見してもらえることはありえないのですから、そういう人たちと集団山行しても所詮は単独行のリスクと変わらないことになりますね。仲間を救う心構えのあるなしは、酒宴での仲間意識ではなく日頃の行いで証明されるものです。ビーコンに限らず必要な装備の借物集団でしかない山岳会の山行ばかりで、その会員は本当に自立できるのでしょうか。
写真上は孫右衛門谷の連瀑、下は矢駄沢右俣の大滝。
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