あの山この沢

丹沢、早戸川井戸沢
出合は小さな流れの沢なのに奥に4段35m大滝
奥野林道の大平からは登山道を下降
 

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井戸沢出合
早戸川林道から河原
に降りて対岸に渡る


水量は少ない
大滝までは右岸斜
面に踏跡がある

大滝の最下部
小滝を登って下段
の左壁に取り付く

大滝下部と中間部

対岸からの大滝

大滝上は平凡
な河原になる

藪っぽくなって出て
くる唯一の涸れ滝

奥野林道の大平
直前に飛び出す

大平からの下降点の
目印、植林帯を下降

途中から歩きやすい
痩せた尾根道になる

コースタイム
早戸川林道出合の対岸510m(3分)早戸川を渡渉して出合490m
(5分)4段35m大滝下520m(10分)大滝上560m(3分)3mナメ上570m
(5分)巨木595mここで水涸れる(5分)倒木多く歩きにくくなる
(13分)奥野林道690m(2分)大平(下降点)690m
(15分)早戸川河原490m(1分)井戸沢出合→(3分)林道

2005年5月3日
★カメラを忘れて行ったので、上の写真は携帯で撮ったものです。

早戸川林道の三日月橋を過ぎて、2004年の9月末で閉鎖された丹沢観光センター の少し手前に、林道から早戸川の堰堤上に広い河原が見下ろせる所がある。そこの対岸に小さな流れで注ぐ沢が井戸沢だ。この堰堤のすぐそばに、河原になだらかに下りるしっかりした踏跡がある。ここから下降して膝まで流れに浸かって川を渡れば目の前が井戸沢出合だ。
★ハイキング地図にある大平から早戸川に下りる道が川を渡って林道に上がってくる踏跡があるのは、もう少し上流だ。こちらからよりも堰堤間近の下降点の方が出合に近いし、高低差が少ない。
その昔県のキャンプ場があった大平から下降してくる地点は、この2つの川への下降点の中間あたりになる。
★出合は平凡な流れの沢で、この奥に大滝があるようには思えない感じだ。
★すぐに小滝があるが、大滝までは右岸の斜面にかすかな踏跡があり、濡れないで行くこともできる。左岸も歩ける。
★大滝はすぐ手前にねじれた2m小滝があり、ここで水量比5:1の二俣となっている。
大滝は4段、下段が6m、2段目が15m、その上が10m、最上部が4mぐらいだ。写真に写っているのはこの2段目まで。最下部は左壁リッジを濡れながら簡単に登れるが、その上がとても登れそうもないので、結局は高巻くことにする。
左の疎林の泥斜面をずり落ちないようにじわじわ攀じ登って、2段目上からさらに上が臨める位置に立つ。ここまでは水流を望みながらの高巻きだが、この上は滝際を登るのは怖そうなので少し左にルートをとって、滝上に達する。上からの眺めが素晴らしい。
★落口上には小滝があり、直径2mぐらいの釜になっている。
さらにこの上で3mナメが現れ、まだまだこの沢は楽しめそうな予感。ところが、この沢の核心はこれで終わってしまい、もう傾斜の緩やかなゴーロとなってしまった。
★ゴーロもしばらくすると、水流がなくなり、そこに巨木が立っている。
★これより上流は沢床も狭まり、急に藪っぽくなり、倒木やボサで歩きにくくなってくる。
★これで遡行を終了したければ、左の植林帯を登れば、この後下降する大平から早戸川への登山道の痩せ尾根部分に到達できる。
倒木やボサをよけて時々左右の植林帯斜面に逃げたり沢床に戻ったりして進んで行くと、自然に奥野林道に出れる。雨でも降ればすぐに激流が流れ下るのだろうか、沢床は比較的磨かれた岩で歩きやすい。
ひょっこり飛び出す奥野林道は、もう旧キャンプ場の一角だ。左に1分も行けば元キャンプ場の入口、さらに林道を1分も行けば早戸川への下降点だ。
奥野林道から上はもう沢の形を成していないが、さらにこれより上流に窪みを登っていけばかなり上部で水流が現れるそうだ。そのままツメは黍殻山に至るのだが、地元猟師や山仕事関係者の話でも、沢登りの対象ではないそうだ。
黍殻山方面から降りてきた場合この下降点が分かりにくいようだが、この林道からの下降点の元キャンプ場側真上に今残っている唯一の建物、ロボット雨量計の小屋が建っているから、キャンプ場を通り抜けて来た場合は小屋の真裏から林道に降り、そこから植林帯を下降すればいい。
★植林帯をほとんどまっすぐ下り、藪が出てくれば道がはっきりする。さらに下ると痩せ尾根の道になる。電柱を目印にすれば迷うことはない。この左手下に大滝がある。
★痩せ尾根の右山腹をトラバースするようになるともうすぐ下に早戸川が見えてくる。
★河原に下りて左に1分も下ると井戸沢出合だ。

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