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昨日(7/8)、神ノ川矢駄沢の最下流に右から合わさる無名沢を遡行してみました。
この右の無名沢のことを「右俣」と記載した記録もありますが、この枝沢は地図上にも記載されないほどの小さな谷の小さな沢で、正確には右俣というものではありません。本来の右俣は、本流大滝の少し上で正面から堰堤で合流する沢のことです。
この右の無名沢は、神ノ川林道から矢駄沢に入って堰堤4つ目の手前で右から注ぐ沢です。奥の上部には20m大滝F1がかすかに見えます。
この20m大滝は3条の流れで落ちていますが、いちばん右のチョロチョロの水流沿いを登って、中段で左にトラバースして左の水流を登り、写真には写っていない最上部は2条の水流の真ん中を登りました。このトラバースは、岩壁も外傾していてホールドが少なく、水流をもろにかぶるので、かなり怖い思いをします。
きれいなナメの続く傾斜の急な沢を進むと、左岸が苔むした大スラブに左から落ち込む8m滝F2があります。この滝は簡単に登れます。
4m級のナメ滝をいくつか越すと二俣となります。右からは2段15m滝、左は2条10滝、ここがF3ということになるでしょう。
左滝と右滝の凹角、右滝の水流沿いをチムニー登りで登れば、右滝中段に立てます。ここから左滝落口に這い上がって上流を眺めると、左沢は単調なゴーロ状でした。一旦右滝中段まで降りて、右滝を登ることにします。完全なチムニーですが、水量がさほど多くはなく、水流に足を突っ込んでも水圧に負けることはないので、それほど難しくはありません。
落口の上はさらに10mのナメ滝があります。その上はゴーロとなり、じきに水は涸れます。水が涸れた後しばらく急なゴーロを登ると二俣となり、右に進むと泥の溝になり、藪に消えてしまいます。
右の植林帯に上がってその尾根を忠実に下ると、約20分で矢駄橋手前の林道に降り立てました。
【IMGP0865.JPG : 65.5KB】
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