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昨日は山仲間の企画で、那須連邦の北端、甲子山を源頭とする阿武隈川南沢を6人で遡行してきました。
甲子温泉の一軒宿大黒屋から新道への舗装路を上って本流左岸沿いの林道に入り、工事中の橋の下をくぐって、しっかりした踏跡を進んで行きます。本谷がすぐそばに見えるあたりから本流に下降すればよかったのですが、下降点が分からず、少し行き過ぎて、左から堰堤で落ちる沢を過ぎたあたりで、その先に開けた谷のなくなるのを確認して引き返し、本谷が遠ざかるところから河原に降りました。ゴーロを少し下って、川がS字を描く地点で一里沢出合が出合い、その先50mぐらい下流に茂みに覆われた感じで南沢が出合っていました。大国屋の駐車場所から迷わないで来ればほんの20分ぐらいの距離でしょう。
さてここで遡行準備ということで、ザックを下ろしフェルトわらじをつけようとしたら、ザックに引っ掛けておいたわらじがありません。どこかに落としてしまったようです。こりゃ大変だと仲間も加わって今来た道を引き返して探すこと約1時間、結局片方(右足)のみ見つかり、もう片方はないまま。探索中に仲間が拾ってくれたフェルトシューズのフェルト部分がちょうど左足部分だったので、これにスリングを通して応急のわらじを完成。これがなかなかの出来栄えで、この後の遡行にまったく支障なく使用でき、遡行を中断しなくてすみました。
予定より1時間10分ぐらい遅れて遡行開始。それでも短い沢なので、ほとんどの滝で自称沢新人のためロープを出しての滝登攀をしても、4時間半で稜線に抜けることができました。
この沢には、大きな滝はF1からF10まで、およそ10個あります。F3とされる15m滝は直登できず右のしっかりした踏跡を高巻くことになりますが、他のどの滝もほぼ全部直登でき、ロープを出すほどの難しい滝ではありません。
F5とされる8m滝は側壁をヘツリ気味に落口にトラバース、F9とされる30m大滝も下半分は泥をかぶった側壁をトラバースして上半分の滝壁に取り付けば簡単でした。
最後のツメは左に入って、傾斜も緩やかになり沢の形状もなくなってひたすら上部を目指して笹薮を30分弱漕ぐことになりますが、猛烈な藪ではないので楽に登山道に出れた感じです。
稜線はもう紅葉真っ盛り。特に甲子山頂からの旭岳方面の稜線の紅葉はきれいでした。
およそ1時間で甲子温泉に下ることができお手軽な沢でしたが、遠いのが難点。
写真上は10mF2、他パーティーが水流を登っていますが、これは結局上から引っ張り上げとなりました。倒木の右から取り付いて、倒木をくぐって左を直上すれば簡単。
写真下は10mF4、水流右を直上して、落口右へ。
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