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丹沢山から宮ヶ瀬湖に落ち込む長大な尾根を通常丹沢三峰と呼んでますが、それは丹沢山から本間ノ頭までに大きく顕著なピークが3つあることによるのでしょう。
この長大な尾根には○○ノ頭と名付くピークが幾つもあって、丹沢山から下山路に使うと登り返しだらけで、なかなか高度が下がらず嫌になります。
丹沢山から急下降して少しなだらかになって最初のピークとされる瀬戸ノ頭1375mはピークというほどのピークではありません。ここからは大滝や瀬戸沢出合への下降路があります。
少し(50m)下って少し登り返すと25000図で西峰とされる太礼ノ頭1352mです。
ここから約50m下って丸木の急な階段を100m登り返して25000図で中峰とされる円山木ノ頭1350mです。
さらに70m下って(円山木沢を忠実につめるとこのコルに達します)また丸木の急な階段を60m登り返すとピーク1342mがあります。ここは昭文社のエアリアマップで「無名ノ頭」と記されていますが、ピークの名称がないから無名なのであって無名ノ頭という名称があるわけではありません。ピークにある標識にも他のピーク(頭)と違って名称は記されていません。標識に名称が記されていないので隣の本間ノ頭と間違ってしまう沢屋が多いようです。
25000図で東峰とされる本間ノ頭1345mへは、一旦40m下って登り返すことになります。本間ノ頭からは丹沢観光センターへの一般登山道があります。
さて、この無名ノ頭から早戸川に落ち込む顕著な尾根には、観光センター跡に下るルートがあるにはあるのですが、下り始めはほとんど不明瞭な踏跡と最後の林道まで100mぐらいは崩れていて分かりづらくなっているので注意が必要です。上部は尾根が狭いので尾根を外さないよう忠実に下ること、最下部は崩れて泥や枯葉で隠れている丸木の階段を見落とさないことがポイントです。
この尾根は中間部から上部にかけてのブナの林はなかなかきれいです。
【IMGP1239.JPG : 90.2KB】
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