あの山この沢

中央蔵王の山々と高原の散策
熊野岳、地蔵山、いろは沼、鳥兜山

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熊野岳への直登ルート

馬の背からのお釜

ロバの耳コースの尾根

いろは沼への下降路

いろは沼からの熊野岳

三宝荒神山から鳥兜山

三宝荒神山から地蔵山

鳥兜山から地蔵・熊野岳


2006年8月13日,14日

★蔵王温泉でのんびり温泉三昧と決め込んで観光のつもりで蔵王温泉に行った。事前に地図を見てみると、蔵王温泉から蔵王の象徴「お釜」にはチョイの距離ではないこと、ロープウェイを利用し ても山頂駅からそれなりの距離高度を登らないといけないことがわかったので、とりあえずはハイキングの準備をしての温泉旅行だ。
★蔵王ロープウェイを山麓線、山頂線と乗り継いで、標高850mの山麓から1660mの山頂駅に降り立って駅前の大きな地蔵尊を見て、地蔵山の巻道熊野岳への木道を進む。地蔵 山(1736m)に登って稜線を歩く予定だったが、地蔵尊に回ってうっかり直登ルートを見逃してしまった。
★熊野岳に向かって緩やかに延びる木道をのんびり登っていくと、ほとんど平らな地蔵山稜線ルートが下り始めたところで合流する。少し手前で巻道から稜線に直接上がれるガレ場があったので、そこを登って稜線に出て地蔵 山の山頂の一角に立つ。蔵王温泉が眼下に見える。
★少し下ると小さな標識が立っているワサ小屋跡(1702m)だ。いろは沼からの登山道が合流している。
★しばらく平らな幅広い尾根道を進むと、きれいに石ころが敷き詰めてある登山道に変わり、このルートを忠実に登ると熊野岳を大きく巻いて避難小屋に向かっている。ここは正面の大きな岩に「近道」と書かれている熊野岳山頂への直登ルート(高度差110m)のゴーロを登ることにしたが、昨日バスに12時間も乗っていた疲れがどっと出て、ほんの少しの登りで何度も小休止してしまった。
★熊野岳(1841m)山頂は、熊野神社の祠のあるところが最高点のようだが、どこが山頂かわからないほどまっ平で広い。刈田岳(1756m)の駐車場に沢山の観光バスが止まっているのが見える。
★山頂から馬の背(1775m)まで降りてやっとお釜が望める。ロバの耳コースといわれる熊野岳の東尾根の断崖が火山の凄まじさを見せ付けている。お釜を見下ろしながら刈田岳方面に馬の背を歩いていくと、刈田岳駐車場 (1730m)からの観光客が沢山歩いていて、もうこれはハイキングの領域でもなさそうなので、刈田岳側から続く遊歩道の柵が終わるところで引き返すことにした。
★帰路は熊野岳山頂へは向かわず避難小屋(1830m)へ直登したが、高度差50m結構疲れる登りだ。避難小屋周辺ではちっとも疲れてなさそうな観光客が大勢いた。ここからは石畳の道をだらだらと下って、来たとき直登した道と合流し、すぐにワサ小屋跡だ。
★ここからいろは沼への登山道は、地蔵山直下の赤茶けた崩壊地をトラバース気味に付いている。下って行くにしたがって熊野岳の 山腹の崩壊地がよく見渡せるようになるが、じきに樹林帯に入ってしまう。この道は樹林帯に入ってからずいぶん長い。途中でスキー場の樹氷コースに向かう道と分岐し、さらに林道を2回横切って、やっといろは沼(1440m)に着いて大休止。
★ここからは観松平の遊歩道を経て、ユートピア夏山リフトに乗ってロープウェイ樹氷駅(1325m)に。予定では、ここからまた山頂線に乗って三宝荒神山から中央高原に下るつもりだったが、雲行きも怪しくなってきたので、一旦ロープウェイで山麓まで降りて、蔵王中央ロープウェイに乗って一気に鳥兜山(1375m)に。
★鳥兜山からはドッコ沼へはさしたる距離はなく、ゲレンデを下ってホテルやペンションを通り過ぎて、アスファルト舗装の車道際にドッコ沼(1260m)はあった。ハイキング姿で来るところではなさそうだ。
★そのまま平らな道を進んで、蔵王大権現からは蔵王スカイケーブルで下界に下り、パラパラと雨の降る中、温泉街を通らずに沢から湧き出る温泉を堰止めただけの大露天風呂(950m)で汗を流した。
★翌日は帰るまでに時間があったので、蔵王ロープウェイで再度山頂駅に向かい三宝荒神山(1703m)を周遊。まだ時間が余るので、サンダル履きだったが、樹氷コースのザンゲ坂を急下降して途中からものすごい急斜面のゲレンデを片貝沼(1340m)へ下った。
★ここまではとりあえずは山道だったが、この片貝沼そばにはホテルもありアスファルト舗装の道路もあり、そのそばに「中央高原散策路」と名付けられた遊歩道があるが、温泉街から見上げるとおり稜線のはずなのに平らだ。散策路をぶらぶら歩いて最後は登り返しかと思っていたが、さしたる登り返しもなく、蔵王中央ロープウェイのある鳥兜山の展望台に着いた。数十秒下ってロープウェイ駅だ。中央ロープウェイで蔵王温泉まで下ると、まん前に日帰り温泉があった。

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