あの山この沢

梅雨空の焼岳
(中ノ湯「卜伝湯」から上高地へ)

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釜トンネル口の梓川

りんどう平まで来ると
やっと焼岳が見える。
まだまだ頂上は遠い

岩の重なりを縫って
緩やかな登りを
ひたすら頂上へ

美しいスカイラインを
見せてくれる南峰か
ら南に伸びる尾根

南峰直下のお釜の
淵まではもうすぐ。
正面が北峰

南峰の直下のお釜

北峰から伸びる尾根

お釜の隣は深い火口

南峰

至る所に噴気孔

北峰頂上からの南峰
真下がお釜と
深い火口跡

旧中尾峠から眼下
にかすかに見える
大正池

深さ40m〜50mは
えぐりとられている
火山灰の山肌

上部のハシゴ場

穂高橋・田代橋から
のぞむ穏やかな
流れの梓川

コースタイム(のんびりハイキング)
ノ湯(卜伝湯)1320m(50分)第1ベンチ1600m(60分)第2ベンチ(りんどう平)1950m
(40分)中ノ湯下山道分岐2030m(70分)南峰直下(お釜)2380m
(10分)
北峰頂上2393m(45分)旧中尾峠2080m(35分)焼岳小屋2080m
(100分)車道1490m(10分)田代橋1495m(10分)帝国ホテル前1515m

2004年7月10日
★釜トンネル手前の中ノ湯バス停でバスを降りて、車道を梓川にかかる橋を渡って150mぐらい安房峠(安房トンネル)・平湯方面に登れば、右手に小さな沢が流れ込んでいる。ここが焼岳への登山口となっている。
★登山道に入ると、いきなり急勾配が続く。
★道が平らになると、「第1ベンチ」の標識が大木に貼り付けてあった。座れるベンチがあるわけではない。
★また急登をがんばると、突然眼前が開けた平坦地に飛び出す。ここがりんどう平で「第2ベンチ」。やはりベンチがあるわけではない。はるか頭上に焼岳の山頂が見える。
★もうしばらく樹林帯を登ると中ノ湯(温泉旅館)への下降路分岐に合流する。ここで樹林帯もだいたい終わり眺望が開けてくる。堆積した火山岩の間を縫うように登って行く。
★地形的には南峰と北峰の間にお釜やほとんど垂直に近く切れ込んでいる深い火口跡があるわけで、南峰も北峰ももっと大きな火口全体の淵に当たるのだろう。
★頂上付近はあちらこちらに噴気孔があり、ガスを噴出し黄色の硫黄が付着している。
★お釜から岩峰をトラバースしてコルを抜けて、北峰に登る。雨がしっかり降り出して、何も見えない。
★旧中尾峠まではかなりの急下降だ。雨で周りがよく見えないのでひたすら走り降りる。
★旧中尾峠から一登りして焼岳展望台を通って、少し下ると焼岳小屋。
★焼岳小屋からは梓川沿いの車道に出るまでずっと樹林帯だ。
★小屋を過ぎてしばらくすると、右側の山肌が崩壊し見事にえぐりとられた異様な景色にを遭遇する(かなり下部まで何度も見れる)。一応は沢の名前がついているようだが、ルンゼとか溝とか谷とかといったものではない。焼岳が火山灰でできた山だと良くわかる。大正池が土砂で埋まってきて枯木が池に屹立する景色が今では見れないそうだが、これだけの土砂が流れ落ちればさもありなんと納得。
★2箇所のハシゴ場を過ぎ沢を2回渡ると傾斜は緩やかになり、疲れきったころやっと車道(林道)に。しかし、この車道が疲れた体には長かった。
★梓川を渡り帝国ホテル前のバス停までのちょっとした登りももうヨレヨレ。

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