あの山この沢
那須連峰 茶臼岳、三本槍岳
峰の茶屋から茶臼岳を周遊して三斗小屋へ
三斗小屋から大峠、三本槍岳を経て北湯へ下山
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コースタイム(11名)
1日目 ロープウェイ山麓駅1380m→(15分)峰の茶屋(駐車場)1465m→
(50分)峰の茶屋跡避難小屋1720m→(40分)お釜を廻って茶臼岳1915m→
(18分)鉢巻き道分岐1725m→(17分)牛ヶ首1740m→茶臼岳東面をトラバース
→(25分)峰の茶屋跡避難小屋→(12分)避難小屋1600m→(20分)延命水1515m
→(7分)沼原分岐1500m→(20分)三斗小屋温泉大黒屋1450m
2日目 三斗小屋→(40分)赤岩沢渡渉1320m→(15分)中ノ沢渡渉1300m→
(25分)峠沢渡渉1330m→(30分)大峠1460m→(105分)1825mピーク→
(20分)縦走路1860m→(25分)三本槍岳1917m→(25分)清水平北湯分岐1856m
→(20分)スタレ山1850m→(10分)赤面山分岐1800m→(85分)スキー場分岐1450m
→(35分)甲子高原分岐1240m→(10分)北湯1100m→(25分)バス道1190m
2004年4月10日、11日
★那須ロープウェイ山麓駅でバスを降り、峰の茶屋方向には車道を歩かないで、直ぐに登山道に入る。登山道は一面積雪に覆われ枯れた疎林の中を峰の茶屋駐車場方向に登っていく。しばらく締まったた雪を踏みしめて登っていくとそのうち雪は消え、石ころだらけの夏道を歩くようになると、荒々しい朝日岳南面が目前にせまり、峠(峰の茶屋跡避難小屋)が見えてくる。
★峰の茶屋跡避難小屋付近は強風で有名だが、この日は風も穏やかで、雪はほとんど残っていなかった。
★一服したあと茶臼岳までの稜線どおしも風は弱く、お釜からはお釜をぐるっと廻って頂上へ。頂上にはスニーカー姿の若者がたくさん登って来ていた。われわれの冬山スタイルがどこか場違いな感じだ。
★ロープウェイ山頂駅方向へかなり下降したあと、山頂駅目前から鉢巻き道に入り、牛ヶ首を目指す。
★牛ヶ首からは茶臼岳西面の噴気孔や噴気孔からの噴煙が目前に見ることができる。西面のトラバースルートを通って峰の茶屋跡避難小屋まで戻り、あとは三斗小屋温泉まで一気に下る。
★下の避難小屋付近からは完全な雪景色の世界となって、沼原湿原からの道を合わせるとまもなく三斗小屋温泉に到着。まだ煙草屋旅館は冬期閉鎖中で、大黒屋の熱い温泉に浸かって一献。ほとんど山小屋と変わらないが、れっきとした旅館だ。
★翌朝、三斗小屋温泉から大峠を目指す。夏道は積雪に覆われ、踏跡はない。夏道は朝日岳から派生する隠居倉尾根を大きく迂回しているが、しっかり締まった雪原となっている尾根を直線的に横断して急下降すると1本目の沢赤岩沢の渡渉点にちょうど下り立った。雪原の尾根からは目指す大峠のほうが低く見えた。
★2本目の沢中ノ沢へもほとんど夏道を無視して隠居倉からの枝尾根を直線的に横断して渡渉点に下り立つ。
★小さな尾根をトラバースして3本目の峠沢を渡渉。あとは峠までの積雪に覆われたカール状斜面を直登。
★大峠から三本槍岳までの国境稜線は所々雪が消えて夏道が出てはいたが、大半は雪原や雪稜、雪田となって、右に左に雪庇が張り出している所もある。縦走路に近づくと、夏道にかぶっている雪がズブズブになって、一歩一歩踏み抜きながらの登頂で時間がかかった。
★このあと三本槍を経て清水平から中の大倉尾根の1800m付近に下るまで、雪のあるところはこんなズブズブ状態、雪の解けているところはウンコ色の泥んこ状態でかなり疲労困憊。
★那須連峰の最高峰三本槍岳で昼食をとりながら360度の景色を堪能して、一路北湯を目指して中の大倉尾根を下山。中の大倉尾根下部はだたっ広い尾根で疎林交じりの雪原状態だった。
★スキー場分岐を過ぎると道にはほとんど雪もなくなり、また泥んことの戦い。
★疲れ果てて到着した北湯北温泉には露天風呂に入っているお客がいたが、ここにはバスがこないので、バス道まで舗装道路を高度差にして約90m、25分もかけて登らなくてはならない。だから、そこからさらに車道を登って大丸温泉まで行ってゆっくり温泉に浸かってバスで帰る予定だったのだが、幸いにバス道で最終バスが拾えたので、温泉はやめようとなってあっという間に那須塩原駅へ。