あの山この沢

火打石谷左俣・栗山尾根の下降

丹波川本流から遡行を開始、
栗山尾根にツメた後は栗山尾根を一気に下降
 

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丹波川本流からの小常木出合(正面)

本流を振り返る、川幅いっぱいの水流

出合の激流、本流だけに水量は多い

小常木出合から見た丹波川本流

出合からの小常木谷(滑瀞谷)の奥

栗山尾根、はじめは藪っぽいルート、踏跡も途切れ途切れ

少し下ってくると、比較的歩きやすくなるが踏跡は不明瞭

1500m付近で左に分岐する地点、分岐後が分かりにくい

作業用リフトのレールが現れると、道を間違うこともない

滑瀞谷のゴルジュ

火打石谷までのコースタイム
余慶橋(青梅街道)665mすぐに丹波川本流に下降
(6分)小常木谷(滑瀞谷)出合650m(5分)火打石谷出合675m

栗山尾根の下降コースタイム
栗山尾根1690m地点1690m(25分)尾根分岐点1520m
(30分)
作業用レール起点1160m(35分)作業用小屋700m
(2分)火打石谷出合675m滑瀞谷・丹波川本流経由(13分)余慶橋

2002年6月21日
火打石谷の遡行は「火打石谷左俣」、「火打石谷右俣」のページを参照してください。
★火打石谷に入るには、 前回は連続台風が来た後で丹波川も増水していたので、余慶橋の丹波寄りの際から始まる大常木林道を経由して火打石谷出合まで「大高巻きルート」を通らざるを得なかった。今回は水量も平常で、大常木林道に入って4mも行くと丹波川本流左岸に降りる踏跡があるのでそこから河原に降り、丹波川のゴルジュを渡渉して小常木谷に入った。
左岸伝いに進んで、川幅いっぱいに流れがあるところは部分的に腰まで流れに浸かって真ん中の浅瀬を泡立っている激流の堰の真ん中を目指す。堰のようになっているところはヌルヌルの岩の中に慎重に足場を探しながら、水面に出ているこれまたヌルヌルの岩を手で支えにしながら、水圧で脚が持っていかれないように注意して左岸の岩床に渉る。
★左岸の淵伝いに突進した場合は数メートル泳ぐことになりそうだ。
★右岸に渡ると激流を渡渉できそうもない。また出合上流まで岩伝いには行けそうもなく、泡立ち回転している淵に飛び降りるのは怖い。 
★大常木林道に入った後、途中からこの出合に下りてくるルートもあるようだ。これだと渡渉の苦労はないことになる。山ノ神の祠に向かう踏跡があるが、そのルートだろうか。
★小常木谷出合からは両岸40〜50mもありそうな垂直な岩壁で覆われ薄暗い。この出合から火打石谷出合までの大ゴルジュ帯を「滑瀞谷」(ナメトロ)というようだが、ほとんど石ころや岩で埋まっていて、難しいところはない。
★両岸の岩壁に感嘆しながら歩いていくとすぐに火打石谷出合となり、「大高巻きルート」の大常木林道も右上から降りて来る。林道経由よりはうんと早く来れた。
★大滝出合の「二俣」まではたいして困難なところはなく、左俣はこの大滝の登攀がポイントだ。詳細は「火打石谷左俣」のページ参照。

★左俣は、やはりどうしても忠実につめて来ると、猛烈な藪漕ぎで栗山尾根に這い上がるしかなさそうだ。藪漕ぎ1時間以上は覚悟しておくしかない。
★栗山尾根を下降しながら左の火打石谷側を覗き込むと分かるが、水流が涸れた後クマザサ帯の猛烈な藪漕ぎを避けるツメのルートはなさそうだ。クマザサが少なそうなところは急勾配で雑木が密生している。
★1670m〜1700m付近の栗山尾根に出るとほっと一息できるが、尾根を上部に向かえば道もしっかりしてきて歩きやすくなるのだが、この尾根を下降しはじめると大丈夫かなと心配になるくらいに藪に覆われたり背丈を越すクマザサ帯になったり、はたまた踏跡がほとんどなくなったりで、緊張は遡行以上に続く。
★栗山尾根を岩岳尾根に向かうルートは「火打石谷左俣」のページを参照。
★ほとんど目印や赤布、赤テープの類はない。痩せた部分は問題ないが、尾根が広くなるとただひたすら尾根を外さないように気をつける。一辺が20cmぐらいの「東京都のマーク」の石杭が所々ある。
1550m付近で尾根がだたっ広くなったら倒木で直進しづらくなるが、ここでも尾根を外さないようにゆっくり進むと、ちょうど直進できそうもない倒木がある。周囲を見回すと、左前方に色あせた赤布や赤テープ・黄テープがかろうじて見える。一つには「←ヨケイ」と書かれている。ここが火打石谷出合へ向かう尾根の分岐点だ。
すぐに右手に小規模なクマザサ帯が現れる。これで正解。
先程の倒木で、直進する尾根ルートも一旦は左によけているので、左前方に進むと、栗山尾根から分岐したことにならない。間違いを気付くには 次の 3点、@左手にクマザサ帯が見える、A東京都のマークの石杭がまだ現れる、Bすぐ右手に岩岳尾根が見える、だ。
正しい下降ルートは、しばらくは下方を見ると尾根の形状をしていないように広い、しかし上を見返すとしっかりした小尾根だ。しばらく下ると、傾斜も急になり、尾根も痩せてくる。
★そのうち1300m付近から右手に植林後の植生保護ネットが現れ、少し下ると左手にもネットが見えるようになる。ここまで来れば安心だ。
★1160m付近まで来ると、突然真新しいレールが現れる。林業関係者の作業場までのいわば通勤用リフトだ。写真参照。このレールは火打石谷出合上の造林小屋まで、なんと標高差450mぐらいもある。
★これより下はレール伝いに下ればいいから、ルートファンディングも何も必要なし。
★途中、杉の植林帯の890m付近で右から小常木左岸のトラバース用仕事道が合流する。かなりしっかりした道のようだ。ひょっとすると、先程の分岐で直進した場合(東京都のマークに従って下った場合)、このトラバース道に合流するのかもしれない。
★火打石谷出合で一服した後は、林道を下る(大高巻きする)とまたまた大汗をかくので、滑瀞谷を経由し、丹波川本流を下降して余慶橋下からルンゼを上がったほうが楽だ。約20mぐらいの登りですむ。
★結局、左俣をツメた1690m付近から、岩岳尾根経由では火打石谷出合まで3時間強、栗山尾根下降なら約1時間半ということになる。
尚、小常木谷を最後まで遡行した場合、この栗山尾根の最上部(1800m付近)にツメ上げる。その場合、通常は岩岳尾根経由で下山するのでこの尾根をさらに100mぐらい登って岩岳尾根に達するので、登らないで下山するにはこの栗山尾根を下降する方がうんと楽だろう。小常木谷の遡行は「丹波川 小常木谷」のページを参照のこと。

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