あの山この沢

北八ヶ岳 横岳・三ッ岳・雨池山
樹氷のきれいな北横岳、深雪の岩稜帯の三ッ岳、雨池山でラッセル

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坪庭からの北横岳

北横岳から縞枯山

横岳南峰から三ッ岳

南峰から北峰へ

北峰からの蓼科山

横岳からの下り

雪原となった七ッ池

三ッ岳の岩峰

三ッ岳から南アを望む

三lッ岳から赤岳

岩稜帯は続く

眼下に雨池

岩稜帯を振り返る

雨池山から坪庭

眼下に八丁平

2008年1月4日,5日
★宴会山行中心の山仲間がどうしても厳冬期の雪山に行ってみたいというので、総勢4名で北八ッ岳に行ってみた。僕が北八に行くのは十年ぶりぐらいになる。
★もっとも手軽にロープウェイで坪庭まで行き、そこから北横岳に登って北横岳ヒュッテに泊まり、翌日は三ッ岳、雨池山を経て雨池峠に下って、またロープウェイで下りてくる計画だ。
★年末に降った大雪のおかげで積雪は深く、坪庭は雪でほとんど覆われていた。
この大雪がかなりの湿雪だったのだろう、通常であればサラサラ雪で降雪後日にちが経つと樹木から落ちてしまう雪が今回はべっとり木立を覆い、北横岳周辺では樹氷のモンスターがすばらしくきれいに出来上がっていた。
★七ッ池は完全に雪の下。スノーシューで遊んだ跡が幾筋もあった。
樹氷に感激しさて宿泊となると、普段ハイキングで鍋釜背負って宴会が中心のメンバーは、行く前にも小屋で食事付きで外では寒くて長時間の調理はできないから食材不要、小屋では静かに寝るのみと注意しておいたのだが、酒が入るともう普段の宴会気分で小屋番に幾度もしかられるは他の客からは顰蹙を買うはで、反省材料だらけ。ほとんど単独で山行している僕の感覚では、めったに見ない最悪の連中を小屋に連れて行ってしまった。小屋番さん、ほんとうにすみませんでした。
★さて翌日、小屋のそばで日の出らしき景色を眺めた後、小屋番にお詫びをして、三ッ岳へと足を伸ばした。
★いつもならトレースがなくなる三ッ岳方面も、正月で沢山人が入った後ならばかろうじてトレースは残っているだろうとの予想が的中し、始めのうちはしっかりトレースもあってさほど「縦走」に苦労はしなかった。
しかし、三ッ岳周辺の岩稜帯では強風でトレースはやはり消えて、さらに岩礫の隙間も雪に覆われて一歩一歩にかなり労力を要した。
★昨日は赤岳方面はすでにガスがかかってて見えなかったが、今日は天狗岳から硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳、そして権現岳まで八ヶ岳すべてが見渡せる。その南には南アルプス、遠くには中央アルプス、御岳、乗鞍岳、そして北アルプスの槍・穂高連邦までくっきりと見える。360度の眺望の下は雲海、すばらしい景色だ。
三ッ岳からの下り、雨池山への登りとなると、先人のトレースもスノーシューだけのようで、それなりのラッセルを強いられた。雨池山・雨池峠間の下りは多くの人のトレースで楽勝。
全行程アイゼンがいるようなところはどこにもなかった。

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