あの山この沢

谷川連峰、棒立山

タカマタギを目指したものの前日の雨と雪で新雪の下の
グズグズの雪に足をとられ手前の棒立山までで時間切れ

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毛渡橋から毛渡沢左
岸の林道を歩く

途中から除雪されて
いない林道に入る

枝尾根目指して斜面
を急登する

枝尾根をひたすら主
稜線に向かって急登

枝尾根上から見た
棒立山

主稜線の西側は雪庇
が大きく張出している

頂上直下はラッセルに
苦しみながらの急登

時折のぞく晴れ間
に輝く新雪

棒立山の頂上からの
岩原スキー場方面

ガスに霞むタカマタギ、
稜線には巨大な雪庇

コースタイム(かなりのラッセルあり)
渡橋(毛渡沢左岸林道入口)550m(20分)ホドノ沢林道入口590m
(20分)枝尾根取付点630m(140分)棒立山主稜線1040m(100分)棒立山頂上1420m
(60分)枝尾根分岐→(60分)ホドノ沢林道(20分)毛渡橋

2003年4月6日
谷川岳の地図を見ると、平標山から北に伸びる大きな尾根がある。西は清津川(国道17号)、東は毛渡沢に挟まれ、末端は三俣や中里の集落に至る。その尾根の中程ちょうどJR土樽駅の真西にタカマタギという標高1529.2mの山がある。夏は藪に覆われ雪が締まってくるこの時期にしか簡単には登れないということで、今回6名のパーティーで挑戦してみた。
★前日激しく降る雨のなか東京を出発したが、水上あたりから小雪混じりになったものの、土樽駅も時折雪になるだけで雨はいっこうに止まない。翌朝までに土樽駅付近で10〜15cm程度の積雪、あたりはガスっていたが、今日の予報は晴れ、小雪ちらつくなか出発。
★除雪された林道も新雪の下はシャーベット状の雪、この状態は、棒立山頂上付近まで変わらなかった。
★毛渡沢左岸の林道が大きく左にカーブする所で正面の除雪されていない林道(らしき)雪原に入っていく。樹林が車道の幅分ずっと切れているから迷うことはなさそう。
左手に大きな谷が開け橋を渡り、もう一つ沢(流れの音で分かる)を渡ると左に尾根が迫ってくる。
★崩壊の跡地なのか草原なのか分からないが、樹林が切れて白い斜面になっている所を、ワカンを着けて約5分がむしゃらに登ると、尾根上に出る。
この尾根はタカマタギ→棒立山→中里に至る尾根(主稜線)の枝尾根にあたり、右(北)はホドノ沢、左(南)は棒立沢が位置し、主稜線までひたすら登りに終始する。
★標高が高くなるにしたがって新雪の深さは増すが、相変わらず新雪の下のグジュグジュの雪に足を取られながら登っていくと、標高約1040mのところで主稜線 に直角に合流する。この合流地点は乗越し不可能な雪庇が張り出しているので、右にトラバースして雪庇の緩んだ所から主稜線に上がった。
★主稜線を左折していったん20mぐらい下り、しばらくは緩やかな登りだが、後は棒立山までずうっと急登だ。左側(西側)には顕著な雪庇が張り出しているので、あまり左には寄れない。
最後の頂上直下は腰までのラッセルの急登となる。
★棒立山頂上は標高は高くはないが、360度のパノラマが広がる。天気が回復しないままで、谷川連峰や登頂予定だったタカマタギはガスの中で見えないままだったが、眼科には中里スキー場や岩原スキー場、湯沢まで一望できた。
★ラッセルに時間がかかりタカマタギは断念、またの機会にし登路を引き返す。朝とは違い下部はさらに雪が腐ってきて、思ったほど軽快には走り下れない。

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